子育てブログ

幼児期に大切な五感の刺激!脳の成長に直結!

幼児期の子どもを持つ親であれば、

「子ども自身で夢中になれることを発見し、探求し、困難があっても諦めず、輝いてほしい」

と思うのではないでしょうか?そんな期待に対して、子どもにどのような働きかけをしたら良いのでしょうか。

パパ
パパ
様々な方法があるし、正解が一つではないので悩ましい。。。

そうですよね。
子どもは十人十色。どんな方法が我が子に合うのか判断するのは難しいですよね。

そのため、本記事では根本的なアプローチとして考えられる「五感による刺激」を中心とした育児方法についてまとめます。

6つの保育園を統括する園長を親に持つ2児の父として、育児関連の本・サイトを中心に調査した内容について、親の保育思想、自身の体験談を含めて紹介します。

幼児期の五感刺激の重要性

はじめに五感の定義を確認しましょう。

外界を感知するための感覚機能のうち『視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚』を指します。

これら五感による刺激が幼児期の成長に好影響をもたらすと言われます。

それはどのような理由によるものでしょうか。

実は「センサー感度UP」「処理能力UP」の2つの意味で五感への刺激は重要と考えられています。

五感は人間のセンサー

五感は外界情報を感知するための人間のセンサーです。

センサーが反応してはじめて外界情報を入手することとなります。

センサー感度が高ければ気づきも多くなりますが、鈍ければ得られる情報が少なくなってしまいます。

センサー感度は個人差がありますが、生まれ持った才能ではなく、成長させることが可能です。
五感に様々な刺激を与えることで、優れたセンサーへの発達につながります。

一次情報を脳に伝達

『視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚』による五感センサーによって得られた一次情報は『脳』に伝達されます。

脳では、センサーから得られた情報を処理します。

この処理の過程がとても重要で、「記憶の蓄積・活用」「感情コントロール」「解決策の思考」「判断」などを通じて、脳内神経が強化されていきます。

同じ活動の繰り返しによっても神経経路は強固になりますし、変化に対しては脳も追従しようと成長します。さらに、新しい刺激に対しては、新たな神経経路を構築するように発達します。

こうして脳は成長するため、五感からの刺激はとても重要になってきます。

6歳までに脳の9割が成長

「スキャモンの発達・発育曲線」と呼ばれる身体の発達を示すグラフによると、神経型(脳)は6歳まで急激に成長し、6歳から12歳までになだらかに成長してほぼ完成を迎えます。

6歳までに大脳・小脳・脳幹という基本構造が成長し、大人の脳の9割まで発達すると言われています。

脳の発達には、生活習慣(食事、生活リズム)・外的刺激が大きく影響するため、幼児期の過ごし方によって脳の成長度合いに違いが現れてくると考えられています。

そうした背景から、幼児期に五感を刺激する体験・声掛けを心がけて、脳の成長を促すことが親にとって重要になってきます。

情報処理の最後にアウトプット

五感で感じ、脳で処理された後、自分の感情や考えを身体や表情、言葉で表現できるようにサポートしてあげることも大切です。

脳で処理した後、どんな行動や言葉が適切か子どもはまだ知りません。
子どもなりの形で表現した後、更に考えるきっかけとなる声掛けをすることで、より成長が期待されます。

親は環境を整えるだけでなく、子どものアウトプットと向き合い、次のステップへのサポートの心がけも必要です。

また、子どもは思い通りに身体を動かすことは難しく、出来る動作や多少難しい動作を積み重ねて可能な動きを増やしていきます。
身体の発達は脳よりも緩やかなため、年齢にあった難度の遊びを設定することも大切です。

五感遊び

どんな遊びも少しの工夫で、五感と結びつけることが可能です。
ここでは日常の五感遊びとして、『聴覚→表現』の電子キーボード&身体遊びを紹介します。

はじめに音と動物がリンクするように、音を出しながら何の動物の音なのか伝えます。さらにその動物の動きを子どもに決めてもらいます。

「この音はネズミさんだね。ネズミさんはどんな動きをするかな?」
「この音はお猿さんだね。お猿さんはどんな動きをするかな?」

その後、「この音は誰の音でしょうか?」と音を出して質問します。
そして、子どもが自分で決めた表現で答るといった遊びです。

始めは離れた音階の2音から始め、慣れてきたら音を増やしたり、音階を近づけたりすることで無理なく楽しむことができます。
鍵盤に動物シールを貼って、子どもが自分で音を出す時も音と動物がリンクさせるようにしておくのも効果的です。

このような五感で意識した遊びを通じて、子どもの脳は成長していきます。
新たな神経経路が開拓されるよう、今回の『聴覚→表現』だけでなくあらゆる経路を意識した遊びを取り入れることがオススメです。

まとめ

・『視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚』の五感は人間のセンサー

・五感による位置情報は脳が処理。処理の過程で脳内神経を強化。

・6歳までに脳の9割が完成

・脳内処理後にアウトプットすることで新たな神経経路を構築