こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
・電気代・ガス代が発生する時とは
・電源OFFによる節約金額
ある日妻から「本当に給湯器の電源切った方が得なのかな?」と疑問を投げかけられました。
それまでは当然得だと考えており、使用の度に電源をON/OFFするようにしていました。
それに電源OFFし忘れて出かけてしまった時の「もったいないことした。。」というショックも大きかったので、実際はどうなのか確認することにしました。
結果は『電源OFFは195円/月の電気代・ガス代の節約になる』ということでした。
しかし、短期間の外出時など蛇口をひねる可能性がない時はガスは使用されず、電気もほぼ使用されないため、気にする必要がないということもわかりました。
その理由を詳しく紹介していきます。それでは、早速始めていきましょう。
給湯器の電気代・ガス代を節約
給湯器の電気代・ガス代が発生する時は3つのパターンに分類されます。
どんな時にどんな費用が発生するのか知り、節約できるようにしましょう。
1.待機時(電気)
2.使用時(電気)
3.使用時(ガス)
給湯器待機時(未使用時)
待機時はガス代はかかりません。
給湯器メーカー大手各社は、待機時はガスを使用しない仕組みにしています。
そのため、電気代のみ発生します。
ただ、電気代と言ってもスタンバイしているだけの電力消費は3W未満と大きくありません。
一日つけっぱなしにしても2円前後の消費です。
給湯器使用時(電気)
各電子機器(太字)が以下のステップで作動し、電力消費します。
1.温水側に蛇口をひねる
2.給湯器に流れる流量を水流センサで読み取る
3.ガス燃焼のための空気を送風機を回して送る
4.点火装置で火花を発生
5.ガス量制御弁を開いてガスと空気が混ぜる
6.気体に点火し、この熱で冷水を温水にする
7.温度センサで水温監視
8.設定温度になるようガス量制御弁を調整
9.水量を水量制御弁で調整
大まかですが7つの電子機器が動作し、お湯を沸かしています。
しかし、給湯器の動作電力は10W未満であるため、毎日30分お湯を使用したとしても電気代は4円/月となります。
給湯器使用時(ガス)
水をお湯にするため、エネルギーが必要になります。そのエネルギー源としてガスが使用されます。
給湯器の電源を入れた状態で蛇口をお湯側にして利用した場合、ガス代が発生します。
1分間、水をお湯に変換した場合のガス代は約4.5円になります。(水量12L, 25℃上昇 )
もちろん、給湯器の電源を切った状態であれば、蛇口をお湯側にして利用してもガス代は発生しません。
しかし、手を洗う時にレバーを完全に水側に傾けることなど意識しないかと思います。少しでも温水側に傾いていると、給湯器の水流計が感知し、ガスを使用することになります。
給湯器電源OFFの節約金額
以下の条件で節約額を計算すると、常時電源ONしている時より都度電源OFFにしている時の方が195円/月を得することになります。
この金額を踏まえて、面倒な給湯器の電源ON/OFFをするか決めるのが良いでしょう。
ただ、節約以外の観点としてエコだから電源をOFFにするという考え方も大事ですね。
<条件>
・待機電力 3W(常時)
・消費電力 10W(1分/日)
・意図せぬ温水使用量 12L(1分/日)
・上昇温度 25℃(15℃→40℃)
<結果>
・待機電力 60円/月
・消費電力 0.2円/月
・ガス代 135円/月
給湯器のさらなる節約
設定温度を1℃下げるだけで0.18円のガス代節約になります。
お風呂1回の水使用量が約200Lのため、90円/月の節約になります。
ガス料金は以下の計算式から算出されます。温度上昇が大きいほどエネルギーが必要になり、ガスが使用される計算となっています。
そのため、給湯と追焚の設定温度を意図してわけておくと無駄のない使用となるでしょう。
<ガス代計算式>
水量L × 上昇温度℃ ÷(ガス燃焼量kcal × 給湯器の熱効率%)×ガス単価¥
12 x 1 ÷(10750 × 0.8)×130.46 = 0.18円
※1分間で蛇口から出る水の量は約12L
給湯器の種類
今回は普及率が最も高いガス給湯器について説明しましたが、給湯器は4種類あります。
1.ガス給湯器
2.石油給湯器
3.電気温水器
ガス給湯器と石油給湯器は同じ原理であり、燃料の違いとなっています。
電気温水器は電熱ヒーター式と熱交換式の2種類があります。ヒーターで直接水を温めるタイプと、大気を圧縮して発生する熱を利用してお湯を生成するタイプです。
熱交換式の電気温水器は最もランニングコストは抑えられますが、イニシャルコストがガス給湯器の約2倍の約50万円であり割高と言われます。
そのため、ガス給湯器が最も普及しています。
まとめ;給湯器は電源OFFで節約
給湯器の電源を入れた状態にしておくということは、待機電力と意図せずお湯を使用してしまう2条件で費用が発生します。
一回一回は小さな金額なのですが、常時ONにして毎日意図せず使用してしまうことに対して、電源OFFすれば195円/月の節約が可能となります。
節約にもなりますし、環境対応という視点では電源は都度OFFにするのが望ましいです。