こんな困りごとにお答えします。
本記事の内容
・全館空調の加湿器はこれ!
・加湿器の種類
・加湿器のメーカー
全館空調を選択して温度的には快適なんだけど、冬場の乾燥が厳しい。
もっと湿度を上げたいんだけど、これまで使用してきた加湿器では30%くらいまでしか加湿されない。
我が家も全館空調にして乾燥には大いに悩みました。全館空調にしなければ良かったかもと考えるくらいでした。
しかし、全館空調に対応した加湿器と出会ってからリビングの湿度は50%!温度も湿度も快適に感じる生活を手に入れることができました。
満足するまで合計4台の加湿器を試してきましたので、その比較検証結果含めておすすめの加湿器を紹介します。
それでは、早速始めていきましょう。
Contents
全館空調の加湿器はこれ!
全館空調におすすめな加湿器はダイニチのHDパワフルモデルHD-24xシリーズです。
洋室67畳まで対応しているため一見オーバースペックに感じますが、換気性能の高い全館空調では部屋サイズよりもスペック余裕がある加湿器でないと十分な加湿は得られないことが検証でわかりました。
実際に実施した検証を紹介します。試した加湿器は以下の4種類です。
1.シャープ KC-F40
2.パナソニック FE-KFP07
3.ダイニチ HD-9019
4.ダイニチ HD-243
検証環境(家の間取り)
1FのリビングはLDK、和室、UAを合わせて25畳の設計となっています。
加湿器をリビングの端に設置し、45分動作させてから対角線上で湿度計測を行うようにしました。加湿前の湿度は25%となっています。
シャープ KC-F40
シャープ製の空気清浄機能付気化式の加湿器です。
タンク容量2.5L、洋室11畳までの加湿能力を有しています。
戸建てに住むのマンション生活で使用していたモノのため、部屋サイズに適合しておりませんが参考として計測してみました。
結果的にも湿度は20%台のままであり、十分な加湿は得られません。
パナソニック FE-KFP07
次に試したのが、パナソニック製の気化式加湿器です。
タンク容量4.2L、洋室19畳までの加湿能力を有しています。
実際の部屋サイズよりも僅かに加湿能力が不足していますが、市販されている加湿器の中では高スペックでしたので大丈夫だろうと思って購入しました。
実際に試すと湿度31%であり、潤いある空間には程遠い結果となってしまいました。
ダイニチ HD-9019
その次に試したのは、ダイニチ製の温風気化式加湿器です。
タンク容量4.7L、洋室24畳までの加湿能力を有しています。
パナソニック製での反省を元に適合部屋サイズにあった商品を選択しました。
結果としては、湿度35%と若干増えたもののまだ不足した状態です。
全館空調では適合部屋サイズよりも能力の高い加湿器でなければ対応できないということがわかりました。
ダイニチ HD-243
温風気化式(ハイブリッド)を採用するダイニチの最も容量が大きい加湿器です。
タンク容量12L、洋室67畳までの加湿能力を有しています。
ようやく快適な湿度目安である50%に到達することが出来ました。
これまで冬の晴れの日に室内湿度が40%を超えることがなかった我が家にとっては快挙です。
加湿器の種類
加湿器全体像から全館空調の広い部屋に合うタイプを把握しましょう。
まず、全館空調は換気能力が高く、加湿した空気もどんどん吸い上げてしまうため、換気よりも速く加湿し、長時間保持できる加湿器が必要であることを認識しましょう。
その要求には加湿スピードとタンク容量がポイントになります。
換気性能が高い環境で高い湿度を実現するには加湿スピード、長時間湿度を保つためには大きなタンク容量が重要です。
その観点で加湿タイプ5種類を比較すると、加湿スピードが速くてタンク容量も大きいハイブリッド温風気化式が全館空調には最適であることが言えます。
それぞれのタイプの特徴を確認しておきましょう。
1.気化式
2.スチーム式
3.超音波式
4.ハイブリッド温風気化式
5.ハイブリッド加熱超音波式
1.気化式
気化式は、水を含んだフィルターに空気をあてて加湿するタイプであり、自然蒸発に近い状態のためで電気代を最も抑制することができます。
一方で、加湿力はほどほどで、雑菌繁殖や匂いを防止するためには適度なフィルター清掃が必要です。
また、吹き出される空気はヒーターを介さないため冷たく感じます。
2.スチーム式
スチーム式は、水を加熱沸騰させて加湿するタイプです。
沸騰させて加湿するため、最も加湿スピードが速く、雑菌の繁殖が抑制され、フォルターがないためメンテナンスが楽というメリットもあります。
一方で、電気代は最も高く、吹き出し上記温度は65℃程度と高めです。
3.超音波式
超音波式は、水を超音波によって細かな粒子にして噴出して加湿するタイプです。
電気代は低めであり、運転音もとても静かです。
しかし、加湿能力は高くなく、定期的なフィルター清掃や交換も必要です。
4.ハイブリッド温風気化式
温風気化のハイブリッド式は、気化式にヒーターを組み合わせたタイプです。
湿度が低い時はヒーターONにして加湿を加速し、所望の湿度に到達したら通常の気化式として動作します。
そのため、高い加湿力と低消費電力を実現した加湿器となってます。
ただし、雑菌繁殖や匂いの予防のためにはこまめなフィルター清掃が必要です。
5.ハイブリッド加熱超音波式
加熱超音波のハイブリッド式は、超音波式とヒーターを組み合わせたタイプです。
超音波式の静音を維持しつつ、加熱によって雑菌繁殖を抑制することが可能です。
ただし、加湿力は高くなく、ヒーターON/OFF制御がないとスチーム式同様に電気代が高くなるといった短所もあります。
加湿器のメーカー
最後に加湿器メーカーを確認しておきましょう。
加湿器メーカーはたくさんあると感じると思いますが、加湿タイプ別にすると選択できるメーカーは限られてきます。
全館空調におすすめな温風気化式ではダイニチが圧倒的な人気を誇っており、価格ドットコムの加湿器タイプ毎の売れ筋No.1からNo.5まで独占しています。
タイプ別No.1各社の特徴を確認していきましょう。
ダイニチ
温風気化式に特化し、高い加湿力と経済性の両立、広い部屋への対応を強みにしています。
加湿器に求められる性能が高いため7年連続メーカー販売シェアNo.1を記録しています。
商品ラインナップは大きく3種類です。
インテリア性と使いやすさを兼ねたLXシリーズ、おやすみ機能をグレードアップしたRXシリーズ、加湿機能を追求したHDシリーズに分類されています。
対象広さはプレハブ67畳まであり、他メーカーと比較しても最大となっています。
パナソニック
気化式に特化し、省エネ性を強みにしています。
定期的な清掃は必要ではあるものの、10年交換不要なフィルターを採用している特徴も有しています。ナノイー搭載機種は肌のうるおいスピードや水分量に効果があるようです。
商品ラインナップは大きく2種類です。
プレハブ19畳以下を対象とした「中小容量タイプ」とプレハブ洋室64畳まで対応した「大容量タイプ」に分類されています。
象印
スチーム式に特化し、電気ポットで培った技術と安全性を強みにしています。
フィルターが不要であるものの、電気ポット同様にカルキが発生して白く汚れてしまうため、予めポット内容器洗浄用クエン酸を利用することを推奨しています。
安全面に関してはトリプル安心設計として「チャイルドロック」「ふた開閉ロック」「転倒湯もれ防止構造」を採用しています。
ただし、消費電力が大きいため広い部屋には向いておらず、対象広さはプレハブ洋室13畳が最大となっています。
アイリスオーヤマ
超音波式、加熱超音波式、スチーム式を対象としており、機能を絞った低価格設定を強みにしています。
商品ラインナップは大きく5種類です。
加湿タイプだけでなく、デザインは豊富で部屋の広さやアロマへの対応などに分類した商品を揃えています。
超音波式とスチーム式は7.5畳以下の狭めの部屋を対象としていますが、加熱超音波式はプレハブ洋室42畳までに対応しています。
まとめ:ダイニチHD-24xシリーズ
<全館空調おすすめ加湿器>
ダイニチのHDパワフルモデル
HD-24xシリーズ(洋室67畳)
<加湿器種類とNo.1メーカー>
・気化式(パナソニック)
・スチーム式(象印)
・超音波式(アイリス)
・温風気化式(ダイニチ)
・高温超音波式(アイリス)
実際の検証結果と加湿器全体像からなぜダイニチの温風気化式が良いのか紹介しました。
全館空調は空気の入れ替えが早いため、加湿毎に示されている最大の部屋の広さよりも十分余裕をもったタイプを選ぶ必要があります。
そのため、国内メーカーで最も加湿能力の高いダイニチのパワフルモデルHD-24xシリーズがおすすめです。
適切な加湿器を選択し、潤いある生活を送っていきましょう。