市場動向

起業家内定者の時代【複業の理由】

時代の変化を感じる出来事がありました。

「起業もするけど入社する内定者」との出会いです。

ついに、そういう時代がきたのですね。

会社にいながら複業する人は増えるだろうと思っていましたが、すでに起業した人が入社してくるとは想像してませんでした。しかし、考えてみると根幹の考え方は同じような気がします。チャレンジと安定を求める人にとって複業は都合の良い環境であるからです。

 

簡単に起業家内定者さんのことに触れておくと、

入社前に自身の考える事業を実現するために、起業を予定していました。そして、会社の許可をもらうための人事面談前に、どのようなストーリーで話すのが良いかを模索するために社員との壁打ちを希望しており、リクルーター経由で紹介を受けたのが出会いでした。

実際に話した感じとしては、

「丁寧で謙虚な姿勢と熱意を持ち合わせた学生」という印象でした。30分という短い時間でしたが、明確にしたいことを事前に用意しており、何とか思いを実現したいという雰囲気を醸し出していたので今後が楽しみです。受け身の社会人よりもよっぽど魅力的でした。

逆に受け身の社会人がいるような職場に依存してしまっている自分は早く脱却しなくてはならないなと改めて考えさせてくれました。

是非、人事面談をスムーズに進めて、事業を楽しんで成功させて欲しいと思います。

今回の記事は、この出会いで改めて考えた「複業する理由」をまとめていきます。社会人でも学生でもこれから複業を選択肢にしようと考える人に向けた記事となります。

複業を始めるマインド

  • 自分の興味・関心がある分野で自由に活動がしたい
  • サラリーマンの一律給料だけでなく、自分の成果は直接報酬につなげたい

この2つが起業する理由の大半を占めるかと思います。

やはり、好きなことをやりながら、自身が出した成果を直接報酬にしたい。という思いが継続した行動を生んで、起業に繋げられのかなと感じています。

ただ成功するまでは、

「起業で今後も人生を支えていけるか不明。でも、チャレンジしたい。」

という不安と意欲の狭間で気持ちが揺れる事になるかと思います。不安を無視して自分を信じて突き進める人もいれば、そうでない人もいます。

私は突き進めないタイプでしたが、そんなタイプの人間でも、不安と意欲のバランスをとるための手段が存在します。

それが「複業」です。

成功体験なくして、自分が始める事業に自身を持つことは難しいと思うので、入社することでで安定収入を得ながらチャレンジすることが可能になります。

ただ、入社すると労働時間が規定されるため、時間的な制約がデメリットとして生じます。なので、時間は有限であることを意識して、可能な限り企業を上手く利用し、どちらの仕事もポジティブな時間にしていきたいですね。

複業のメリット

  • 安定収入を確保したい
  • 規模の大きい領域の事業をやりたい
  • 大企業での視点(知識・スキル・人脈)も醸成したい

まずは、起業の不安を消すための安定収入です。

ベーシックインカムの考え方に近いです。企業に属して出勤させしていれば、基本給は保証されているわけですので、精神的な安心感は大きいです。

ただ、自らの立場・給料に見合った働きが求められるのは間違いないので、責任ある行動を意識していく必要があります。その意識が低いと、勤務中に起業案件の業務に手を出してしまうような行為が発生してしまう可能性があるので、自らを律する必要があります。

どうしても複業案件を実施せねばならない場合はしっかり有給をとって、混同させない対応が求められるのは間違いありません。

 

また、ただ単に安定収入のために作業的な仕事で時間を消費するのはもったいないので、大企業だからできる大きな規模の案件などを率先して、経験やスキル・人脈を高めていくことを意識していきたいですね。

やりたいことが複数ある場合は、起業活動と企業活動を差別化して両立していくと、その先の新しいカタチは創出できるようになるのかと思います。

最後に

過去の時代は企業の中での活動と、自分自身のやりがいを結びつけて働くことが正しい姿として考えられておりましたが、

企業には縛られず、個人としても自由に活動して社会貢献しつつ、個人の社会的価値を高めていく時代が広がっているなと感じます。

これまでの時代は、周囲の目を気にして複業することが難しかったと思いますが、制約が取り除かれてきたので、その流れに乗り遅れず、自分が目指す生き方を追求して、最適な手段を見つけていきたいですね。

チャレンジした経験を通じて、得られた経験・知識・スキル・人脈・資本をもとに歩みたい人生を将来選択していく時代であることを、起業家内定者さんから改めて感じさせてもらいました。