どうもこんにちは!
まねろです。
本日は『相続の準備』について、考えを紹介していきます。
相続に関してはまだ未経験ですし、身近で話も聞いたことがなかったので
「いちばん親切な相続税の本」を参考に勉強していきました。
タイトルの通り、わかりやすい本でした。
漫画ベースで実ケースに合わせた解説でしたので導入にはちょうど良かったですね。
そして、読んで感じたのは、『準備が大事』ということです。
「そりゃそうだよね」という感じですが、実際に何か準備を実行されている人は少ないのではないでしょうか。
私は何もやれていませんでした。
なので、今回はやるべきと感じた準備を「相続人」「被相続人」の2つの視点でまとめていきたいと思います。
今回は特別なケースではなく、一般的なケースで考えます。
相続人としての準備
一般的には、自身が相続人になるのは、親が死亡する時と配偶者が死亡する時です。
どちらのケースにおいても本人が死亡してからは何も聞くことができませんので、生前にお願いしておくべき3つの項目があります。
- 保有資産のリストアップ
- どのように資産分配したいかの明確化
- 相続税を超える資産がある場合、節税対策をしたいか明確化
保有資産のリストアップ
生前、本人にマイナスも含めた保有資産をリストアップしてもらいます。
なぜならば、死後の資産相続の手続きには、必ず保有資産を全てリストアップする必要があるからです。
本人であれば、正確な情報をリストアップできますが、
家族であっても本人以外の資産はなんとなくしか把握できていないですよね。
リストアップしようと思うと、引き出しを確認したり、家中を捜索したり、かなりの時間と労力が必要になってしまいます。
ある程度リストアップできたとしてもそれが全てなのか確証を持つことも難しいかと思いますし、ただでさえ家族の死により心労があるにも関わらず、そのような手間はかけたくないですよね。
そのため、生前、本人による保有資産のリストアップは必ず実施してもらうべきだと感じました。
また、事前に自分の資産を知られたくない親もいるかと思いますし、
子どもにとっても親の資産は知らされたくないという感覚がある人もいるかと思います。
その場合は、資産のリストアップ、リストと通帳や証券などの書類の管理場所を確認するところまで対応してもらえば良いのかなと思いました。
どのように資産分配したいか明確化
相続に対して想いがあるか確認しておきます。
亡くなったとしても本人の意志は尊重したいですね。
保有資産同様に事前に明確にしてもらわないと確認する術がありません。
「仲良く決めてくれれば何でも良い」
「配偶者には渡さず、全て子どもに渡したい」
「配偶者も含めて、法定相続分に従った分割で構わない」
色んなケースがあると思います。
そのため、事前にどうしたいのか確認し、本人の想いを実現できるように準備しておく必要があります。
自分の想いに対して残された家族が揉めないようであれば、
法的効力のないメモ程度の遺言書で良いと思いますが、
揉めそうな場合、
法的効力がある遺言書の準備をすることを促した方が良いかと思います。
相続税が発生する場合、節税対策をしたいか明確化
これも本人の意志を尊重したいですね。
「税金を納めるのは致し方ない」
「自分の資産の一部が税金として国に納められるのは避けたい。100%家族に残したい」
どちらの考え方もあると思います。
前者の考えであれば、生前に税金のために対応することはありませんが、
後者の場合、やるべきことが2ステップあります。
第1ステップは、保有資産が相続税の基礎控除額を超えるかの確認です。
相続税の基礎控除は下記の計算式になります。
3000万円+600万円×法定相続人
配偶者が健在で、子どもが2人の場合、法定相続人は3人となりますので、基礎控除額は4800万円です。
つまり、保有資産が4800万円以下であれば、節税対策を検討することは不要になります。
ちなみに、2017年の134万人の被相続人のうち、課税対象となったのがわずか8.3%の11.2万人ですので、
意外と相続税がかからない人は多いです。
第2ステップは、保有資産が基礎控除額を超える場合、
生前贈与や生命保険、不動産投資などを活用した節税対応です。
詳しい方法は他のサイトや本でも紹介されているので、それらを参考にしてみてください。
被相続人としての準備
これは親にお願いした内容と同じことを自分でも準備しておくことが必要です。
残された家族に負担をかけないためにも是非とも実施したいですね。
私の場合は、子どもがまだ幼いので、しばらくは妻に保有資産リストを共有しておこうと考えてます。
まとめ
相続の準備をすることは、
残された家族の負担を減らすことにもなるし、
資産を効果的に継承だけでなく、本人の気持ちを伝える大切な行為だなと感じました。
また、本人が考えを明確にしておくことで、それが拠り所となり、残された家族も相続分配を決めやすくなるのだと気づくことができました。
「うばい合えば足らぬ、わけ合えばあまる」という相田みつおさんの言葉が、
相続を考えるうえではピッタリだなと感じましたし、
その想いをもって、相続人としても被相続人としても、相続の準備を始めていきたいと思います。
- 保有資産のリストアップ
- どのように資産分配したいかの明確化
- 相続税を超える資産がある場合、節税対策をしたいか明確化