こんな問題に解決策があります。
本記事の内容
・スマートキッズベルトって何?
・何歳から使える?
・法律的に大丈夫?
・使用した感想と口コミ・評判
チャイルドシートやジュニアシートの代わりに体重15kgから使用可能なアイテムが存在します。
それがEマーク適合のスマートキッズベルトです。
チャイルドシートとは全く違う画期的な製品であり、重さわずか120gで取り外しも簡単です。安全検証済のため法律的にも問題ありません。
法律見解や安全試験内容、使用してわかったメリット・デメリットなど紹介します。
それでは、早速始めていきましょう。
Contents
スマートキッズベルトって何?

スマートキッズベルトとは、幼児用の携帯型シートベルトです。
これまでチャイルドシート、ジュニアシート使用が当たり前でしたが、シートベルトを子どもに合わせて調整して乗車可能にする新たなアイテムです。
ポーランドで開発され、EUやUSの安全認証を取得し、日本国内でも警察庁交通局より、道路交通法の定める「幼児用補助装置」への適合製品として使用が許可されています。
日本国内では2019年4月から販売が開始されたため認知度はまだ高くないですが、安全性が認められていて利便性が高いため、今後さらに普及していくことは間違いないでしょう。
販売元のメテオAPACによる紹介動画がありますので参考にしてみてください。
スマートキッズベルトは何歳から?

年齢による制限はされていません。体重15kg以上から使用可能です。
そのため、2歳で15kgを超えていれば使用可能ですし、3歳でも15kg未満であれば使用してはいけません。
これは国の安全基準に適合することを示す『Eマーク』によって定義されています。
商品のタグにつけられているEマーク上部に対象の体重範囲が示されています。
スマートキッズベルトの場合、『15-36kg』と表示されていますので15kg以上からの使用となります。
3歳から使用可能と勘違いをされている方も多いようですが、体重で規定されているので年齢はあくまで目安として考えましょう。
Eマークについて

こちらが実際にスマートキッズベルトのタグに示されているEマークです。
認可した国の番号があるということは、Eマークは日本独自の基準ではないということです。
1958年に国連欧州経済委員会(ECE)で締結された『車両等の型式認定相互承認協定』に基づき、認定を取得した装置は他国での認定手続が不要になるという内容です。
日本含めて58の加盟国・地域から構成されており、日本の国番号は43でスマートキッズベルトの20はポーランドを意味します。
Eマークの試験内容
Eマーク取得には、ECEの要求書に記載された試験を合格する必要があります。
温度や湿度、光の指定条件に晒した後の破断強度試験や耐蝕試験、実際の事故を想定した時の減速試験が行われています。
減速試験は時速50km/hで衝突させた時、対象商品に取付けているマネキンの胸部前方移動量が100-300mmの間であることを検証しています。
これら試験に合格した商品のみがEマークを表示することが可能となっています。
スマートキッズベルトの法律見解

スマートキッズベルトは法律的に問題ありません。
その理由を詳しく説明していきます。
まず、チャイルドシート義務化開始と言われる2000年4月に改定された道路交通法の内容を確認してみましょう。
第七十一条の三
3 自動車の運転者は、幼児用補助装置(幼児を乗車させる際座席ベルトに代わる機能を果たさせるため座席に固定して用いる補助装置であつて、道路運送車両法第三章及びこれに基づく命令の規定に適合し、かつ、幼児の発育の程度に応じた形状を有するものをいう。以下この項において同じ。)を使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない。>> 道路交通法
チャイルドシートとは記載されておらず、幼児用補助装置と表現されています。
『道路運送車両法』により細かい規定を示していると記載あるので、そちらも確認してみます。
ちなみに、幼児とは学校教育法で6歳未満とされています。
第四十一条
自動車は、次に掲げる装置について、国土交通省令で定める保安上又は公害防止その他の環境保全上の技術基準に適合するものでなければ、運行の用に供してはならない。
…
二十一 その他政令で定める特に必要な自動車の装置>> 道路運送車両法
具体的な表現はありませんが、次は国土交通省令で定める保安基準を確認するように述べられています。
国土交通省の保安基準は『道路運送車両の保安基準』に示されているので、次はこちらを確認しましょう。
第二十二条の二の三
年少者用補助乗車装置は、座席ベルト等を損傷しないものであり、かつ、当該自動車 が衝突等による衝撃を受けた場合において、当該年少者用補助乗車装置を装着した者に 傷害を与えるおそれが少なく、かつ、容易に着脱することができるものとして、構造、 操作性能等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない。>> 道路運送車両の保安基準
少し具体的な表現になってきましたね。
ここでのポイントは「告示で定める基準」とは何か?ということです。
これが『Eマーク』と『自マーク』の認定基準です。国土交通省・警視庁リリース資料の3.に示されています。
2012年前に製造された製品は自マークが適応されていますが、現在はEマークに統一されています。
警視庁に確認済
Eマークがあれば問題ありませんが、これまでのチャイルドシートとは考え方が大きく異る商品であるためか、
輸入業者メテオAPACにより、スマートキッズベルトが幼児用補助装置に該当するか確認されています。
行政文書開示決定通知書にて認められているため、安全面と法律面どちらに対しても安心して使用することができますね。
スマートキッズベルトの感想・口コミ

我が家はミニバンと軽自動車の2台持ちですが、ジュニアシートの乗せ替えが非常に面倒でしたし、ママにとっては重労働となるため精神的にもストレスでした。
チャイルドシートをもう一つ購入することを考えてましたが、費用の面で躊躇していました。
その時、出会ったのがこのスマートキッズベルトです。
チャイルドシートの半値以下で購入可能ですし、安全性も認められているため、軽自動車に常備しています。
乗せ替え作業がなくなったため、気軽に車を利用できるようになりました。
メリット・デメリット
使用して感じたメリット・デメリットをジュニアシートと比較しながら紹介します。
<メリット>
・軽くて取付けが楽
・後部座席に3人座れる
・レンタカーでも使用可能
・価格が安い
<デメリット>
・寝た時に首が固定されない
・視点が低くて外が見えにくい
このような内容となるため、我が家ではジュニアシートとスマートキッズベルトを使い分けることにしました。
街乗りではスマートキッズベルト、寝るかもしれない距離を移動するときはジュニアシートを意識して使用するようにしています。
口コミ・評判
全体的に高評価であり、低評価の内容も商品そのものに対してはありません。
我が家含めてですが、購入した人は満足して使用できているようです。
スマートキッズベルト取付け方
<取付手順>
1.下部クリップを固定
2.長さを調整
3.上部クリップを固定
タグに近いクリップを下部のシートベルトに固定し、上部クリップが子どもの肩の真上にくるように長さを調整し、ベルトがねじれないように上部クリプを固定します。
まとめ:スマートキッズベルトは法律OK

スマートキッズベルトは、車2台持ちでジュニアシートを乗せ替えている家庭には絶対オススメなアイテムです。
Eマーク適合しているため安全性も検証済ですので、安心して利用可能です。
ジュニアシートを検討している方は試してみてはいかがでしょうか。