JAXA

こうして私はJAXAでの研究を実現!連携大学院制度の活用

学生
学生
JAXAで研究したい!どうしたら実現できるのだろうか?

こんな困りごとにお答えします。

本記事の内容

・JAXAで研究するための制度
・JAXAで研究を実現した方法
・JAXAでの経験について

「学生時代の研究を大学ではなくJAXAでやりたい!」そんな思いを抱いている人は少なくないかと思います。

実際に私自身もそのような考えを持っていたため、研究する環境に身を置けるように行動し、学部4年から修士修了までの3年間をJAXAで過ごすことができました。

今回はJAXAで研究するための制度、その制度を利用するためにやったこと、実際にJAXAで経験できたことを紹介していきます。

それでは、早速始めていきましょう。

JAXA(宇宙研)で研究するための制度

まずはJAXAで研究するための制度を抑えておきましょう。

大きく3つの制度に分類され、関心の深さと立場によって選択肢が変わってきます。

学生実習制度

学生実習制度は、最も気軽にJAXAで研究経験を積むことが可能な制度です。

そのため間口は広く、高専生から大学院生までが対象となっています。

インターンシップは10日間と日数が限られているため、「JAXAってどういうところなんだろう」「JAXAで研究希望を出すか迷う」など関心がある人に向いていると思います。

もう一つの技術習得方式は、期間上限が120日とインターンシップよりも長く、自身のテーマを持って研究を行い、場合によっては論文作成も行うため、さらに深くJAXAで研究に関わることが可能です。

大学院教育・研究指導制度

大学院での研究をJAXAで行いたい人に向いているのが本制度です。

期間制限がない連携大学院制度が最も良いのですが、所属大学がJAXAと提携していない場合などには受託指導学生として宇宙研に行くことが可能です。

そのため、まずは自身の大学・学部が連携しているか確認してみましょう。

>> 連携大学一覧

総合研究大学院大学

宇宙研究関連の仕事に就くことを強く希望している場合、総合研究大学院大学に入学して、5年間JAXAで研究しながら授業を受講する選択肢もあります。

宇宙研究に対する強い意志がある方はこの選択肢も検討してみるのがオススメです。

>> 総合研究大学院大学とは
>> OB・OGのメッセージ

JAXA(宇宙研)で研究を実現した方法

私は学部生の時には技術習得方式(旧制度)、大学院生の時に連携大学院制度を利用して合計3年間をJAXAで過ごし、宇宙研の教授とともに国内外の学会で発表し、卒業論文と修士論文を作成しました。

そのようなJAXAでの経験を実現させられた3つのポイントを紹介します。

<ポイント>
1.連携大学へ進学
2.大学3年まで好成績を取る
3.大学・JAXAに事前相談

私の場合は学部2年の時にJAXAに興味を持ったのですが、今思い返すととても運が良かったと感じています。

所属していた大学・学部がJAXAと連携しており、成績も悪くなかったため、学部内のJAXA第一希望者になれました。

このようなラッキーケースもありますが、戦略的にJAXAで研究する準備をした方が行ける確率を高くなりますので、JAXAで研究したいという思いが芽生えた時点からどの制度を利用してJAXAで研究をしてみるのか考えてみるべきかと思います。

学生
学生
うちの大学はJAXAと連携していない。。
学生
学生
成績は下から数えた方が早い

こんな声もあるかと思います。

その時は、インターンシップや受託指導学生方式を希望することで道は開けますし、大学職員やJAXA職員に相談してみると良いでしょう。

現状を整理し、熱い思いを持って話をしてみると次に繋がる展開になるかもしれません。調べるだけでなく、是非行動してチャンスを広げてみてください。

JAXAでの経験について

JAXAでの3年間で様々な経験を積むことが出来ました。その中でも貴重だと感じる3つを紹介します。

<ポイント>
1.人との出会い
2.JAXA施設での宇宙研究
3.民間企業との連携

人との出会い

宇宙開発・研究に携わる多くの人と一緒に活動し、親交を深める機会がたくさんあります。

研究だけでなく、一般向けのイベント対応、休憩時間のスポーツなどを通じて仲良くなることが可能です。

人脈があると、社会人になってから自身の業務を宇宙分野で広げやすくなるので、貴重な財産になるのは間違いありません。

また、自身がJAXAから離れたとしても、JAXAに残った友人がニュースに取り上げられるプロジェクトの最前線で活躍したりして、宇宙を身近に感じながら過ごすことが出来ます。

JAXA施設での宇宙研究

宇宙空間を模擬した様々な設備があり、その環境を利用して最先端の研究に取り組むことが可能です。

また、宇宙開発プロジェクトを意識した研究テーマが数多くあるため、研究成果を学会で発表するだけでなく、数年後にプロジェクトに採用されて、直接的な宇宙貢献を実感できるのも醍醐味となります。

民間企業との連携

NECや三菱電機のような民間企業も宇宙開発に関わっており、JAXAと連携して業務を行っています。

そのため、JAXA側の研究員という立場で民間企業の方々と接する機会も多々あります。

民間企業はJAXA研究室と連携して新しい設備納品を検討することもあるため、一緒に研究することがあります。

民間企業の考え方は独立行政法人であるJAXAとは異なるため、学生のうちにそれぞれの考え方を体験できることは、将来の進路を決める上で非常に役立ちます。

まとめ;調べて行動

1 JAXAで研究する制度は大きく3つ

2 JAXAへの思いを整理し、自分にあう制度を確認

3 制度を利用するために行動

JAXAに対する熱量は様々かと思いますが、このサイトを開くということは少なからず興味があるということかと思います。

まずは自分自身の気持ちを整理し、その上で自分の思いにあった制度があるようでしたら実現できるように行動していくことが良いでしょう。