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【法律】チャイルドシートで泣く赤ちゃんの抱っこはOK?

ママ
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子どもをチャイルドシートに乗せると必ず泣く。。チャイルドシートには絶対乗せなきゃいけないの?

こんな困り事にお答えします。

本記事の内容

・チャイルドシート着用義務の法律
・着用義務が免除される状況
・ケーススタディ5種類

安全性を考えればチャイルドシートに乗せるべきということは理解できるかと思います。

ただ、子どもが泣いているのも放っておけないですよね。

法律でOK/NGなことを把握し、OKなことに対して自己判断でやるやらないを決めるということは可能です。

自己判断と言っても忘れてはならないことは、基本的にはチャイルドシート着用は義務であり、安全確保のためにも重要であることです。

それでは、早速始めていきましょう。

チャイルド・ジュニアシートの法律・法令

道路交通法の第七十一条の三の3にて、幼児用補助装置としてチャイルドシートやジュニアシート、スマートキッズベルトなどの義務化が明記されています。

幼児とは学校教育法で6歳未満と定められていますので、5歳以下の着用が義務とされています。

第七十一条の三
3 自動車の運転者は、幼児用補助装置(幼児を乗車させる際座席ベルトに代わる機能を果たさせるため座席に固定して用いる補助装置であつて、道路運送車両法第三章及びこれに基づく命令の規定に適合し、かつ、幼児の発育の程度に応じた形状を有するものをいう。以下この項において同じ。)を使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない。

>> 道路交通法

違反点数と罰金

『交通違反点数1点と罰金なし』がチャイルドシート未使用に対する罰則です。

違反点数が3年間で6点になると免停になってしまうので安全第一を心がけましょう。

違反点数は最後の違反から1年でリセットされて0に戻ります。違反前の2年間が無事故無違反の場合は3ヶ月でリセットされて0に戻るという処置もありますので覚えておきましょう。

着用義務が免除される状況

道路交通法の第二十六条の三の二にて、幼児用補助装置の装着免除条件が記載されています。

簡潔にまとめる以下の状況ではチャイルドシート使用義務が免除されます。

1.座席の構造上、チャイルドシートの固定ができない
2.定員内の乗車がチャイルドシート要因でできない
3.怪我や病気でチャイルドシートの使用が適切でない
4.肥満など身体的理由でチャイルドシートが使用できない
5.授乳やオムツ替え
6.バスやタクシーへの乗車
7.バスやタクシーがない地域の有償運送車への乗車
8.応急救護のために医療機関へ緊急搬送

第二十六条の三の二
3 法第七十一条の三第三項ただし書の政令で定めるやむを得ない理由があるときは、次に掲げるとおりとする。
一 その構造上幼児用補助装置を固定して用いることができない座席において幼児を乗車させるとき(当該座席以外の座席において当該幼児に幼児用補助装置を使用させることができる場合を除く。)。
二 運転者席以外の座席の数以上の数の者を乗車させるため乗車させる幼児の数に等しい数の幼児用補助装置のすべてを固定して用いることができない場合において、当該固定して用いることができない幼児用補助装置の数の幼児を乗車させるとき(法第五十七条第一項本文の規定による乗車人員の制限を超えない場合に限る。)。
三 負傷又は障害のため幼児用補助装置を使用させることが療養上又は健康保持上適当でない幼児を乗車させるとき。
四 著しく肥満していることその他の身体の状態により適切に幼児用補助装置を使用させることができない幼児を乗車させるとき。
五 運転者以外の者が授乳その他の日常生活上の世話(幼児用補助装置を使用させたままでは行うことができないものに限る。)を行つている幼児を乗車させるとき。
六 道路運送法第三条第一号に掲げる一般旅客自動車運送事業の用に供される自動車の運転者が当該事業に係る旅客である幼児を乗車させるとき。
七 道路運送法第七十八条第二号又は第三号に掲げる場合に該当して人の運送の用に供される自動車(特定の者の需要に応じて運送の用に供されるものを除く。)の運転者が当該運送のため幼児を乗車させるとき。
八 応急の救護のため医療機関、官公署その他の場所へ緊急に搬送する必要がある幼児を当該搬送のため乗車させるとき。

>> 道路交通法

ママ
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通常の生活で関連しそうな状況は2.5.6.あたりね。具体的なケースを確認してみましょう!

ケーススタディ

5つのケースを問題とします。『○☓』で回答できるような問題形式にしていますので全問正解できるか確認してみましょう。

1.抱っこ紐で抱っこ

正解 ☓

抱っこ紐での固定は免除条件に含まれていないためNGです。

ただし、定員内の乗車ができない時に安全性を高めるために抱っこ紐を使用するということはOKですが、チャイルドシートに比べると安全性は劣るのでそのような状況はなるべく避けたいですね。

2.急病での抱っこ

正解 ◯

チャイルドシートがない状況では免除条件8に該当するため、抱っこでの乗車は可能です。

ただし、チャイルドシートがあるにも関わらず抱っこで乗車することは認められていないため注意しましょう。

3.新生児の退院時に抱っこ

正解 ☓

チャイルドシートをまだ準備していないことがあるかもしれませんが、免除条件には含まれません。

必ずチャイルドシートを準備するかタクシーを利用しましょう。

4.タクシーで抱っこ

正解 ◯

免除条件6に該当するためOKです。

ただし、法的にOKでも自家用車で抱っこするのと危険性は変わらないため、可能な限り避けたいところですね。

もし、子どもが体重15kg以上でタクシー利用することがあるようでしたらスマートキッズベルトを使用するのがオススメです。

チャイルドシート同等の安全性能があり、120gと超軽量であるため持ち運びが可能なアイテムです。

5.レンタカーや他人の車で抱っこ

正解 ☓

自家用車でなくてもタクシーやバスでなければ、チャイルドシート使用は義務となっています。

レンタカーであればチャイルドシートを同時にレンタル可能ですし、他人の車であればタクシー同様にスマートキッズベルトを使用しましょう。

スマートキッズベルトについては以下の記事で詳しく解説しています。

>> 【法律OK】ジュニアシート不要なスマートキッズベルト

まとめ;安全第一の判断を

紹介したようにチャイルドシート免除となる状況はあります。

ただ、安全面を考えると常にチャイルドシートやジュニアシート、スマートキッズベルトを利用すべきでしょう。

家庭のライフスタイルに応じて、必要な車アイテムを判断し、安全第一で行動するようにしましょう。